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長繊維緑化協会

ロービングウォール工法
03-3265-5340
 
平成15年9月22日、(財)砂防・地すべり技術センターにて
「ロービングウォール工法 法面保護タイプ 擁壁タイプ」が
建設技術審査証明を取得しました。
設技術審査証明事業(砂防技術)

技術の名称 「ロービングウォール工法」

(法面保護タイプ及び擁壁タイプ : 長繊維混入補強土一体緑化工法)

審査機関  財団法人 砂防・地すべり技術センター

審査番号  第0303号

取得年月日 平成15年9月22日

審査証明依頼者 ライト工業株式会社
 自然環境に配慮したシンプルな工法、それがロービングウォール工法です。

 今、環境保全や資源の有効活用が、地域社会のあるべき姿を追求するひとつの方策として、必要不可欠なものであると認識されています。

 砂、セメント、長繊維というシンプルな組合わせからなる当工法は、建設副産物である現場発生土などの有効活用も視野に入れた環境保全型長繊維混入補強土一体緑化工法として、地域社会のニーズにこたえます。

 当工法は砂、セメントの混合物に長繊維をエアーの圧力により強制的に混入した土構造物と、その土構造物表面を厚層基材吹付工などで緑化する2種類からなる工法の一体施工方法の総称です。

 使用機械は、一般に使用されているモルタル吹付機に専用の給糸装置を追加するだけであり、可搬性に優れ、効率的な施工を図ることができます。

 

法面保護タイプ

擁壁タイプ

法面安定タイプ

■特長
1. 砂・セメントと水の混合物の中にエアの圧力により強制的に混入させた長繊維は、疑似粘着力とせん断強度の増加により、耐浸食性に優れた補強土を造り上げます。
2. 使用する長繊維の種類は、ポリプロピレン繊維で繊維の中では最も軽量であり、比重はポリエステルに比べ約2/3と軽い素材であり、優れた耐化学薬品性と耐候性を持つため、造成された補強土中ではバクテリアや水などの影響をほとんど受けず、持続的な品質の安定性を有しています。
3. 長繊維混入補強土は、砂質土を主体とした土構造物であり、フレキシブルな物性を有し、様々な形状の法面・斜面に対応でき、既存の樹木など景観上保全する必要がある場合は、地形を改変することなく、保護することが可能です。
4. 造成された補強土は貧栄養であり、有機質に富む表面緑化工と一体化して自然土壌条件に近い形態となり、樹木の生育に適した質の高い環境を提供します。
5. 施工は、一般的なモルタル吹付機に専用の給糸装置を追加するだけであり、可搬性に優れ、効率的な施工を図ることができます。
6. 長繊維は、エアの圧力による給糸方法であることから、約160mの長距離圧送を可能とし、長大法面にも十分対応することができます。
7. 当工法は、厚い補強土層を保持させる目的で特殊なアンカー(商品名:エキスパンドアンカー)を併用するため、そのアンカーの形状を利用して保水材や苗木を設置し、根系を厚い補強土中に伸長させることが可能です。
■適用範囲(施工対象)
1. 道路法面(一般道路、高速道路、林道、農道など)
2. ダム関連法面(ダムサイト、原石山、付替道路、水位変動域など)
3. 急傾斜地、斜面・山腹崩壊跡地
4. 宅地・工場造成地、公園、ゴルフ場、鉄道などの法面
5. 極強酸性地山(酸性硫酸塩土壌)の法面
6. EPS(発砲スチロール)軽量盛土の表面覆土
7. 既設モルタル・コンクリート吹付面
8. 既設法枠・アンカー受圧板の被覆
9. 既設擁壁(間知石積、ブロック積など)の全面被覆
■吹付フロー