のり面に客土袋をリブネットとアンカーピンで固定し、吹付工法でプランター状に成型するタイプの工法です。ポケットタイプは、植栽孔が客土袋の上部に付き、降水を効率良く確保するとともに、植栽基盤となる客土袋に比較して植穴が小さい巾着状となっており、水分の蒸発が少なく、保水効果に優れた構造です。

　クラックの少ない硬い岩盤や凸凹の少ない平滑なのり面・のり枠工の枠内緑化など、生育基盤を多く必要とする箇所や多彩な植栽による修景効果を必要とする箇所に適しています。ポケットタイプを横方向に連続した形状で、構造的にはポケットタイプと同様にプランター状に仕上げます。

　客土袋を地山に埋設して、植穴を設けて吹付工で覆い、つる植物等を植栽する工法です。人力による掘削可能な地層に適し、降水が植栽孔から地山に浸透しないよう、植栽孔パイプを水抜勾配で設置します。仕上がり面がポケットタイプのように突起することがなく、従来の吹付面と同様な仕上がりとなります。

　ロックタイプ植栽基盤の造成方法はポケットタイプと同様でありながら、さらに自然景観をより重視した修景効果を高めるため、自然の形状や岩肌を残して植栽基盤を造成する方法です。植栽基盤を造成する吹付工は、自然を多く残すため客土袋を設置した部分だけとします。

　のり枠やコンクリート構造物などに工場で製造した金網製「リブネット」やコンクリートで成型加工した「ウオールポケット」製品を取り付けて植栽基盤をつくるタイプです。